お茶の水から神楽坂までぶらり散歩。

お茶の水を出て本郷に向かって20分ほど歩くと東大のキャンパスがある。赤門をくぐり少々歩くと、森に出くわす。その森の周辺には幾筋かの小径が奥にのびており、その小径を下って少しすると眼前に小さな池が現れる。夏目漱石の小説からその名をとった、三四郎池だ。小さいながらも密度の濃い森に囲まれたこの池は、一段低い場所に位置しており、外からは全く見えず、そのためここに来るとどこか異界にも迷い込んだような錯覚を覚える。

そして森を再びくぐり、頭上にある歩道へ続く階段を上るとそこには校舎の並ぶ、先ほどのキャンパスが広がる。現実に引き戻される感覚というか、ドラクエなんかで町の地下に造られたダンジョンからしばらく振りに抜け出た感覚に近いものがある。

そして安田講堂を眺めつつ、東大を後にする。小石川の辺りを歩いていたら、小振りの神社で祭りをやっていた。参道の脇に並んだ出店をひとつひとつ見つつ、そして本殿に辿り着きくびすを返す。そして南へ向かう。

途中、春日辺りだったか、小腹が空いたのでパン屋に寄り菓子パンを一つ買う。そいつを頬張りながら、更に進む。「お仕置きだべっちゃ」の人の声で、「おやおや美味しそうなパンですねぇ〜」とか言われそうな感じだ。

春日を南に下ると、首都高の高架が現れたりして、風情に欠けてくる。もう夕刻だ。そろそろ地下鉄に乗って帰ろうと思い、道ばたの地図を見ると最寄りの駅が神楽坂だと分かる。道すがらちっぽけな公園のベンチで一休みしつつ、漸く駅に到着。お茶の水を出てかれこれ4時間は経っていた。

そんな日曜日でした。


コメント

お気に入り日記の更新

テーマ別日記一覧

日記内を検索